山室のフェイクニュース

酩酊状態で書いてるので自分でもよく分かってません。

納豆チャーハンの話

こんにちは、山室です。

皆さんは「納豆チャーハン」、食べたことありますか?
レシピサイトでもいくつか出てくるので、それほどマイナーというわけでもないと思います。

なぜ突然納豆チャーハンの話をし始めたかと言うと、今食べてるからです。

ご飯を作るのがめんどくさい、材料がない、というときは冷凍ご飯を解凍してチャーハンを作ります。
チャーハンの素は常備してます。
具にするような野菜や肉がないときは納豆をぶち込みます。
納豆は臭いが強いし味もしっかりしてるのでよくわかんないけどちゃんと食べたような気になれます。

要するに簡単に作れて旨くて食べた気になれるのが納豆チャーハンの魅力なのですが、私が納豆チャーハンを作り続けるのにはもう一つ理由があるのです。

 

時は十数年さかのぼります。
私と納豆チャーハンの初めての出会いは多分小学校低学年くらいの初めて行ったラーメン屋さんでのことでした。
その日私は祖父が世話をしていた畑の手伝いに行っていました。
畑は私の実家からも祖父母の家からも車を使わなければ行けない距離で、しかも山の中で、子供ながらに「おじいちゃんは変なところで畑やってんな〜」と思ったような気がします。覚えてないけど。
確かとうもろこしや枝豆、きゅうりなんかを育てていたと思います。
収穫しに行ったのではなく摘果的な、間引き的なことをやっていたような気がします。
ガキンチョだったので土いじりにそれほど興味がなく、祖父の周りをうろちょろしてた気がします。
あと蜂かなんかに追い回されて怖かった。

 

ひとしきり畑仕事を終えた頃にはちょうどお昼時で、家に帰る道中をごはん屋さんを探しながら車でぐるぐるしていました。
今思うと山の合間で飲食店を探してウロウロするってどっかの無謀なバラエティ番組かよって感じですね。
「こんなところで探さないで家の近くで食えばよくね?」と当時の私も思ってた気がしますし、おじいちゃんはもっといい大人だったのでその方が早いし確実だとは気づいていたはずですが、あちこちの角を曲がったり戻ったりして、冒険を楽しんでいるようですらありました。きっと私が畑仕事を手伝いに来たのが嬉しくて楽しい思い出を作ろうとしてくれていたのかも知れません。

そして見つけたのがラーメン屋さんでした。
多分私はラーメンの気分じゃなかったんだと思います。納豆チャーハンを頼みました。
気分じゃなかったという理由よりも「ラーメン一杯は食べきれない」とか「せっかくだから見たことないものを頼みたい」みたいな気持ちがあったような気もします。

『そのときの納豆チャーハンがめちゃめちゃ美味かった』ということだけ覚えてます。
前後の流れは「納豆チャーハン」に至る一連の流れとして覚えているだけなので詳細は覚えてません。
しかもどんな味だったかとかも覚えてません。ただ、美味かった。
なんならどうやって帰ったかも覚えてません。

 

祖父が亡くなってから祖母や母から聞いた話ですが、祖父は古いタイプの「食にうるさい人」だったらしく、子どもたちに変なものは食べさせない、インスタント食品なんかは何が入っているかわからないから許さない、という感じの人だったらしいです。
正直言って納豆チャーハンって変なものだと思います。止められたり、「違うものを頼みなさい」と言われていてもおかしくなかったのではないかと思います。
これも母から聞いた話ですが、祖父は孫たちには甘々だったそうです。実際優しかった。
飲食店で提供されてるものだったということもあるとは思いますが、何より私が「美味しい」と感じていることを大事にしてくれたのかなと今になって思います。

 

その後も、今になっても、入った店で納豆チャーハンがあれば頼んでしまいます。
祖父母の家の近くのラーメン屋さんにも納豆チャーハンがあったので頼んで食べました。
これも美味しかったのですが、おじいちゃんと一緒に食べた納豆チャーハンの味には及びませんでした。
自分でも何度「も」という程ではないですが、作りました。
多分納豆に含まれる旨味成分かなんかのおかげで美味しいんだと思います。
何度食べてもあのときの、名前も覚えてないラーメン屋さんで食べた納豆チャーハンの味を超えないのです。

 

「あのときの味を超えたい。」これが私が納豆チャーハンを作り続ける理由なんですが、目標とする味がどんなだったかも覚えてません。
そもそも超える必要もないのかも知れません。超えるべきでもないのかも知れません。
あれは思い出味。納豆チャーハン思い出味なのかも知れません。
いつかまたあのお店に行って、納豆チャーハン思い出味がどんなだったか確かめたい。
思いの外美味しくないかも知れない。
それなら思い出味のまま、伝説にしておいた方がいいのかも知れない。

 

そんな、納豆チャーハンの話。

 

新明解で遊ぼう!!


お久しぶりです。山室です。

皆さんは以下の文が何を説明しているかわかりますか?

「洋風の、ぷりんぷりんした生菓子。」


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そうです。プリンです。(正確にはプディングです。)

これは何かと言うと、「読む辞書」と呼び声高い『新明解国語辞典』によるプリンの説明です。

実はこの文はタモリがメインMCで2005年から2008年までフジテレビ系で放送されていた「タモリのジャポニカロゴス」という番組で新明解国語辞典のオモシロ説明文として取り上げられていたものなのですが、

他にも変な説明があるのか?

というところが気になりますよね。

そこで今回は新明解国語辞典を適当に開いて本当に面白い説明がなされているのか確認してみたいと思います。


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参照するために用意したのは『新明解国語辞典第七版』(以下新明解)です。比較のために手元にあった『ベネッセ表現読解国語辞典特装版』(以下ベネッセ)も用意しました。
この記事を読んでいる方もお手元の辞書と比較してみてください。

ちなみにベネッセにはプリンの項目はありませんでした。

 

とりあえずプディングの見開きになにかないかと思って見てみましたが、それほどぶっ飛んだ説明はないように見えました。

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【物騒】の説明は「ああ、そうなんだ。言われてみれば確かに。」とはなりました。
ベネッセも同じ説明でした。

どんどん行きましょう。


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「ちたい」から始まる見開きでした。もちろん「痴態」も出てきました。

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痴態って変態的な情動がおかしい状態のことかと思ってましたけど結構ふわっとした意味なんですね。それとも出版物だからソフトになってるんでしょうか。
悲しいことにベネッセは痴態について説明してくれませんでした。今回の企画には不向きな辞書だったかも知れません。

「ち」なので当たり前といえば当たり前ですが「乳」に関する項目が多い気がします。
「乳臭い」とか「乳繰る」(借字)とか、ベネッセからすれば「説明するほどのことか?」となりそうな言葉が並べられている印象です。

【ちちくび】は「乳首」の新しい表現らしいですけど聞いたことないです。

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【縮れ毛】。

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「血の海」なんかも常用化してますけどかなり文学的な表現ですよね。
初見だと「四股名かな?」と思ってしまいそうなので説明してくれるのは親切ですね。

ここで挙げた語は「乳臭い」以外はベネッセでは取り上げてません。

 

「この度」〜

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続いて「このたび」からの見開きですが、それほど「んん???」となる説明はないような気がします。

そもそもプリンの説明がおかしく感じるのも「わざわざプリンを説明するのか?」という読者ー筆者間の熱量ギャップがあり、その上でなされる説明が「ぷりんぷりん」という材料や製法、歴史などを一切無視した「食感重視」の説明であるという情報量のギャップによるのかも知れないので、「意味がめちゃくちゃ自明な語」の方が面白い可能性がありますね。


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木の実ナナ。(古風な表現)

f:id:zendama_chan:20210802172514j:image(なぜか背景透過の木の実ナナの画像)

 

「のっけ」〜

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ページの頭に「のっけ」を置いたのはわざとなんでしょうか。

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「のっしのっし」を説明するあたりも伊達じゃないですね。

「ので」「のに」を説明するのも、なんというか、『強さ』のようなものを感じますね。
「表現読解辞典」を名乗るベネッセでもこれらの説明はありませんでした。(巻末の付録に文法説明として乗ってました。)

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これもいいですね。幼児と会話してるみたいだけど確かにそうとしか説明できない。

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ベネッセはもうちょっと頑張ってました。

 

「荒稼ぎ」〜

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「ノベライズ」とか「コピーアンドペースト」とか割と新し目の言葉が多いのかなと思ったらしっかり古い言葉もありますね。

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「学校荒らし」も「古本屋荒らし」も「道場荒らし」も聞いたことないです。(ジェネギャ?)f:id:zendama_chan:20210802165513j:image

個人的に気になったのは「新た」の説明ですね。
「今までにない状況なので過去に囚われない」とか「最新だから生々しい」というのは言われてみれば全くそのとおりなのですが、脱落した視点でした。

辞書遊びといえばエロい言葉を探してニヤニヤするというのが定番ですが、

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めちゃめちゃエロいですね。

 

「南東」〜

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「難読」の説明がめちゃくちゃ親切。

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ベネッセは「漢字や熟語の読み方が難しいこと」としか説明してないですが、難読語の例まで出す親切ぶり。

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「何なら」って「相手に持ちかける様子」の方を指してたんですね。

f:id:zendama_chan:20210802165757j:image(新明解の説明)

新明解は「軟派」を不良行為と説明していますが、ベネッセの説明はニュアンスが違います。

f:id:zendama_chan:20210802165738j:image(ベネッセの説明)

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説明の内容が面白いという部分も確かにありますが、新明解の面白さはやはり言葉のチョイスにあるような気がしてきました。言葉を集めて五十音順に説明しようとなったときに「それ持ってくる?」となるような言葉を選び、説明に於いても「その視点から説明する?」というポイントを選んでいるように感じます。

「既成概念を既成概念で説明する」という辞書の既成概念を壊しているとでも言えるのでしょうか。

それでいて嘘じゃないというところが偉大なところのような気がします。

 

と、ちょろっと考えたところで疲れたので次でやめます。

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クリスマスおめでとう。

 

終わり。

 

 

 

↓使用した第七版

www.amazon.co.jp

↓最新の第八版

www.amazon.co.jp

www.amazon.co.jp

お願い社長っぽい文を書いてみよう!

こんにちは、山室です。

皆さんはスマホゲームしてますか?
スマホゲームと言えばゲーム広告。
ゲーム広告と言えば「お願い社長」ですよね。

お願い社長が弄られてたのって二年くらい前のような気もしますが、今更ながら「お願い社長っぽい文」を書いてみたくなったので書いてみました。

お願い社長のゲーム自体はやったことないですが、いくつかの広告を見る限り
・貧乏人の主人公が
・見知らぬババァや恩を売った富豪から金をもらい、
・それを元手に商売をしたりガチャを回して
・成功してトップ富豪身分になる or 失敗して極貧に逆戻り
というのが大筋のようです。

お願い社長っぽい文と言うより中華広告にありがちなのが、
機械翻訳による文法ミス
・日本語に存在しないまたは用法がおかしい語彙
・無関係っぽい日本のセクシー女優が出てくる
この二つです。
これに加えてゲーム広告では
・飽くまで現実世界という体なのかと思いきや普通に「ガチャ」とか言う
・ ババァや美人秘書にランク付けがされてる
といった特徴が見られます。

これらを踏まえて「お願い社長っぽい文」を書いてみたいと思います。

 

ひとつめ 

熱心な小僧「今日もゴミ拾いから抜け出せない。疲れてしょうがないよ。」
あ!妊婦が倒れそう!
どうする?
助ける・無視する
「危ない!!」
妊婦を助けたらお母さんがお礼に100万円くれた!
貰った100万円でタピオカ店をする。
強盗が来た!
経営不振 赤字連続
熱心な小僧「ゴミ拾いに逆戻りだよ。」

参考に広告動画をいくつか見てみたら主人公が「熱心な小僧」というものがあったのでパクりました。「小僧」って普通言わないですよね。
普通の人は妊娠している女性のことを「妊婦さん」とさん付けで呼ぶと思いますが、そういう文化がない人だったら呼び捨てにすると思ったのでそうしてみました。
急に100万円くれるのもあるあるですよね。
なぜか「タピオカ店」か「バナナ店」が多かったのでタピオカにしました。
今の感じだと強盗が入らなくてもタピオカ店は経営不振になりそうですけど。

かなりそれっぽいとは思うんですが、もう少し近づけられそうな気もするので、Google翻訳を使って再翻訳をしてみようと思います。

まずは中国語に翻訳して、
一个热心的孩子“我今天捡垃圾都走不出来。我不禁累了。”
啊!孕妇快崩溃了!
你会怎么做?
帮助/忽略
“危险的!!”
当我帮助一名孕妇时,我的母亲感谢了我100万日元!
用收到的 100 万日元开一家木薯店。
抢劫来了!
生意不景气,持续亏损
一个热情的孩子“我要回去捡垃圾了。”

日本語に再翻訳
熱狂的な子供「今日はゴミ拾いも出られない。疲れずにはいられない」。
ああ!妊婦が倒れそう!
あなたは何をしますか?
ヘルプ/無視する
"危険な!!"
妊婦さんを手伝ってくれた時、母が100万円お礼をくれました!
100万円のタピオカショップをオープン。
強盗が来ています!
景気後退、継続的な損失
熱狂的な子供「ゴミ拾いに戻ります」。

スラム街の子供の話になってしまいました。
「疲れてしょうがない」が「我疲れを禁じ得ず」になって「疲れずにはいられない」になってるんですね。納得は出来ませんが。
熱狂的なのに「ゴミ拾いに戻ります」と申告するあたり、冷静ではありそうですね。

「景気後退」とやや話が大きくなってはいますが、大筋がずれることもなく、おかしな語彙も(それほど)出て来ませんでしたね。元の文がおかしいんだと思います。
いくつか書くつもりで「ひとつめ」とタイトルを振ったんですが、飽きたのでやめます。

みなさんもGoogle翻訳で色んな文章を再翻訳して遊んでみては?

 

以下メモ(お願い社長広告構成要素)

登録
大富豪
弁償
ムカつく
経営不振 赤字連続
イチかバチか
唐突な戦争ネタ
AV女優
ゴミ拾い

・変な語彙
直接人間に進化
青果店にレベルアップ
処置(処分)
豪運
倍返す
濡れ衣(ぬれころも)
借金センター
タピオカ店をする
金金財団
コンビニをする
熱心な小僧
トップ富豪様

・ガチャネタ
直接10連ガチャ
ラッキー十連ガチャ
星五UR秘書
星一秘書 ババ
スーパーカー
百億資産
星5車
美人秘書
豪華別荘
豪華名車
トップ富豪身分

・台詞回し
「退いて」
侮辱された!
「我慢する」「反撃する」
「ムカつくから借金センターに行く」
「産みそう!」
「疲れてしょうがないよ」
「お金貰ってほしいなー」
「創業に行きな」

なろう系小説の世界に行きたい!

なろう系小説の世界に行きたい!!

 勇者のイラスト

勇者のイラスト

こんにりは、山室です。

皆さんは「なろう系小説」、読んでますか?
私は読んでません。読んだこともありません。
ですが昨今のブームの影響で関連書籍がボコボコ出版されており、アニメ化されるものも増えてきています。

私は漫画も小説もアニメも見ない「コンテンツ浅追い人間」なのですが、あてもなく本屋に入ってみたりするのが好きなので、なろう系が流行ってるくらいのことは知ってます。

なろう系と言えば「異世界転生」。

主人公が現実世界とは全く異なる「異世界」に転生して生活というもので、大抵は転生先が剣と魔法の世界で主人公は現代の科学知識で無双するというパターンでした。
なろう系が世に出てきたときにはこのパターンがひな形のように使われていて、猫も杓子も無双していました。

フォーマット化し始めた異世界に飽き飽きした作家さんが現れ、現実世界ではなく魔法の世界から科学の世界に転生するものや、科学知識ではなく経済学の知識で無双するもの、無双しないで自給自足するものなど、「大きな横展開を見せてきたな」というのが私の印象です。

そもそもなろう系小説とは、「小説家になろう」という一般の方が自作の小説を投稿するサイトで、そこで人気を獲得した小説が書籍化されたものを指すものでした。
現在登録ユーザー数が2,095,137人、小説掲載数が890,782作品(2021年7月12日現在)と、膨大な数の小説が掲載されています。ちなみに札幌市の図書館蔵書検索サービスによると「小説」ジャンルの蔵書数は129,571件でした。札幌市にある図書館全体の小説の蔵書数の七倍近くあるってめちゃくちゃですね。

一説では「異世界ものは設定を作者の都合で決められるから事実確認が要らない」(友人談)とか「現実でうだつが上がらないから異世界で無双したいという欲求が現れている」(友人談)といった理由でサイト内に異世界転生小説があふれたとのことですが、現在では上記のように「なろう系=異世界転生」という一つのジャンルを形成していると思います。

 

大まかになろう系小説について紹介したところで表題に戻ります。
みなさんは思ったことありませんか?

「なろう系小説の世界に行きたい!!」

私はありません。
読んだことないので。
普通の人は魔法の世界に行って科学知識で無双したいんでしょうか?そもそも私は科学の知識もないし、全く知らない文化が流行しているどころか文明の素地になっている世界に行きたいとはとても思えません。

ですが先日マクドナルドで遅すぎる昼食を食べていたら近くに座っていた男子大学生っぽい二人組の「異世界に転生したら」という会話が聞こえてきて、めちゃくちゃ面白そうだなと思ったので、忘れないうちに記録しておかなくてはという義務感からこの記事を書いています。

彼らが言うには主人公になって進んだ知識や特殊な能力で無双したいわけではないのだそうです。

では彼らは異世界で何がしたいのか?

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めちゃくちゃ覚書 ~機械の体とキリスト教~

山室です。

先日11歳の少年が学士号を取得したニュースを目にしました。

専門は物理学とのことで「機械化による不死の追及」が目標だそうです。
私はゴリゴリの文系で、物理学やら機械工学やらについての知見はないし11歳で学士ってめちゃくちゃすごいなと思ったのですが、このニュースを見て一番最初に思ったのが

「倫理のことでめちゃくちゃとやかく言われそうだな」

でした。

「目標に至るまでのロードマップはすでに描いている」とのことなのでそのあたりをどう躱すかももう考えてあるってことですよね。まじですごい。

ということで今回はこのニュースを見て思ったことや調べてみたいなと思ったことを率直に書いてみたいと思います。
ここに書いていることは正しいとは限らないし調べる前のことなので正しいことを書こうとも思っていないので、その道に詳しい人がいたら色々ご教授ください。

身体の完全性について 

少なくとも日本の一般人の感覚では「親から産んでもらった体を傷つけることは倫理的に許されない」という主張がかなり強いようなので、ピアス(特にボディーピアス)やタトゥーなどの体に傷をつけて行う装飾品には強い抵抗があると思います。

日本人の感覚としてこれらに抵抗があるのは身体の完全性の自損に対する責めというだけでなく、入れ墨(もんもん)≒反社会的勢力という図式が成り立つ社会的な背景を踏まえてのことだと思うので、自由を追求する権利だけで戦うのは無理があるよなというのが私の個人的な感想です。

タトゥーについての賛否は置いておくにしても、「機械の体」も多くの人が感覚的に倫理的な問題を感じるだろうと思います。
タトゥーやピアスは身体の完全性を損なう代わりに装飾という付加価値を得るために行われるのに対し、機械化は基本的には身体の機能はそのままに肉体を機械に置き換えるということを目的にしていると考えられるので、悪意ある単純化をする癖がある人には徒に身体の完全性を損なっているだけに見えてしまうと思います。

もちろん機械化によって自然な肉体には出来ない動きが出来るようになるとか、メンテナンスや修理によって半永久的に身体を利用可能になるといった付加価値があることが考えられますが、むしろこっちの方が倫理を重んじる人にとって抵抗を感じる理由になりそうな気がします。

例えば腕が伸びるとかロケットパンチが出来るとかいう機能は元来人間に備わっていない「不自然」な機能ですし、肉体が自然であることを求める人は上記のように「与えられたものを与えられたまま全うすること」を重視するので天寿に反して、しかも半永久に生き永らえるというのは許しがたいことであるはずです。

 宗教の問題

加えて私が気になったのは「身体の機械化を各宗教は許すのか?」ということです。

例えばキリスト教。 私はキリスト教徒ではないので詳細な教義は把握していないのですが、神さまが土から作ってくれた肉体をそう簡単に捨てていいのか?というのは純粋に疑問に思います。

知恵の実を食べた時点で創造主への裏切りはもう働いているからさらに罪を重ねても問題ない(信用はすでにゼロ)というような気はします。
ただ神を模して作ってもらった体を捨てるのは色々やばそうな気がやっぱりしてしまいます。

キリスト教では最後の審判で死んだ人も蘇って裁判を受けるという話なので火葬はせずに棺に入れて埋葬するということですが、その時も機械の体で出席していいんでしょうか?
天使の皆さんに「あいつフォーマルじゃなくね?」みたいな目を向けられそうな気がするのは私だけでしょうか。

「体の一部が生身じゃない」とかまで否定すると怪我をされた方の人権を侵害することになるので神さまもそこまで厳しいことは言わないと思いますが、「最低でもここは生身じゃないと認めない」みたいな過激な線引きを教会がすることになりそうな気がしますが、それこそバチバチに権利団体とか倫理と戦になりそうですよね。

機械の体になって肉体と魂が離れないとかになったら転生も解脱も出来なくなりそうな気もします。

そもそも宗教って限りある命をどう使うかみたいな考えが根本にあると思うので、不老不死の実現で起こる層や派閥が一定数いそうな気もします。
機械は老朽化するので不老ではないですが。

まとめ

他にも色々気になるところがあったような気もしますが、忘れたのでこれくらいにします。

なぜかみんな不老不死を目指しますが、不老不死ってある種の信仰みたいなもので実現しないから価値があるもののような気がします。
実現しようと努力することは医学的に大きな一歩になるとは思いますが、いつまでも人類の浪漫であって欲しいなとも思います。

 

「老いない」「死なない」なんてありえない事象なのにルールに沿って活用すれば言葉の上では実現できるの面白いですよね。

強いていうなら住みたい場所

こんにちは、山室です。
はてなブログに存在する【今週のお題】、記事を書くたびに編集ページに出てくるのでめちゃくちゃ気になっていました。
今週のお題は「住みたい場所」とのことなので今回は理想の家について考えてみたいと思います。
今回は「言うだけタダ」ということで予算は度外視して理想だけを突き詰めて行きたいと思います。

予算は気にすればするだけ理想から遠ざかるものですから。

この際なので掃除の大変さも度外視してやりましょう。
「理想の居所」を突き詰めれば家政婦・掃除夫・庭師・執事付きの大豪邸になるに決まっているので。

 

条件その1:風呂トイレ別

これは外せません。
ユニットバスの部屋に住んでた友達が衛生面をめちゃくちゃ気にしてたので。

体内の汚れを排出する場所と体外の汚れを除去する場所が同じだから理に適ってるっていう発想はサイコパスじゃないとできないと思います。
あとあのカーテンの無力さたるや。

ユニットバスの部屋に住むくらいならトイレは共用で風呂は近所の銭湯でいいです。
コロナ以前は近所のスポーツジムを契約して風呂代わりに使うなんて話もありましたが、今はどうなんでしょうか。
(サウナでコロナ撒き散らしおじさんとかいましたね。)

もっとも、掃除夫がいるなら衛生面なんて気にしなくてもいいでしょうし、そもそもお手伝いさんがいるような豪邸なのにユニットバスなんてことあるのか?

 

条件その2:独立した寝室 or 独立した仕事部屋

山室は今大学に通っていますが、全部リモートなので基本的に閉じこもってます。
リモートの何が一番怖いって、パソコンやタブレットがあれば全部なんとかできてしまうので、最悪一日ベッドにいてもなんとかなるところだと思います。
おかげで昼夜逆転のクソゴミ生活になっていて非常につらい。

この点から言っても寝室は寝るためだけの場所である必要があります。なんならベッドしか置けない部屋があった方がいい。
どっかの心理学者も「ベッドは寝るためだけの場所だと脳に教え込め」って言ってました。

さらに言うと仕事部屋も他から独立していた方がいいと思います。
最近は間取りの中にワークスペースを組み込んだ家が人気だそうですね。
仕事机でご飯を食べると脳が食卓と勘違いしてうまく働かなくなるってこれもどっかの心理学者が言ってるのをTwitterで見ました。

私の場合ベッドで授業も受けるし机で飯も食うし、なんならベッドで飯も食います。
終わってる。

そういえばYogiboのCMのお姉さんは仕事もリラックスもYogiboなので脳はうまく休めてないと思います。

 

条件その3:キッチンが広い

私は食が細いこともあり、昼と寝る前にちょっと食べて終わりみたいな日が多いので自炊というか調理をあまりしないのですが、調理をしない理由として「キッチンが狭いので手の込んだことをやりたいと思えない」ということが挙げられると思っています。
ものを置く場所が少ないので途中のものをちょっと置いておくとかができず、イキった料理番組でよくある「この間にソースを作っちゃいましょう」みたいなのができません。
複数の作業を行おうとすればその分だけスペースが必要になるというのも自明の理です。
いろいろなものを置いておいても余りあるスペースがあれば料理づくりも楽しくできるのではないかと思います。

もっと言えば一流ホテルの厨房とシェフ団と料理長がほしい。パティシエは別でいてほしい。でかい冷蔵庫も。

 

条件その4:風呂場が広い

「一日の疲れは風呂で流せ」とはよく言ったもので、しっかり湯船に浸かると疲れが取れてよく眠れるものです。
「家の風呂じゃ足が伸ばせねえ」なんて言いますが、足を伸ばしてゆったりと疲れるお風呂は気持ちいいものです。
ですが今回は言うだけタダということで理想を垂れ流す企画です。湯船が大きいなんて当たり前です。
そこで私は湯船が大きいのではなく「風呂場が広い」ということを挙げたいと思います。

風呂場が広いというのはどういうことかというと、まず脱衣所がめちゃくちゃ広くてそこでちょっとした体操ができたり寝っ転がれる。
洗い場もめっちゃ広い上にシャワーも3つ4つあって欲しい。
湯船も3つ4つあって薬湯とか欲しい。露天風呂も。源泉掛け流しで。

要するに温泉が家に欲しい。水道代も度外視で。

 

条件その5:公共交通機関が近い

ここまで設備に関するわがままを言ってきましたが、立地についてもわがままを言うべきだと思いました。
バス停や駅が近いとその分ギリギリまで寝れますからね。
ただし「バスに乗り遅れた」などの言い訳が使いづらくなるのが難点ではあると思います。最悪「駅に爆弾が仕掛けられた」とか言えば引き伸ばせるとは思います。

 

条件その6:ATM(比喩)がある

ここまで来るともはや自分で借りる家である必要がないような気がしてきました。
めちゃくちゃな金持ちが何故か私を豪邸に住まわせてくれてお手伝いさんを置いてくれてしかも生活費まで出してくれる。そんな家に住みたいです。

 

ATM(イカれ大富豪)付き大豪邸。

もうこれでいいです。

気になる夏の足の臭い〜ミョウバン水を使ってみたレビュー〜

山室です。 

突然ですが、皆さんの足、臭いですか?

恥ずかしながら私の足はめちゃくちゃ臭いです。
夏はとにかく靴の中が蒸れて蒸れて夕方家に帰ってきて靴を脱ぐとめちゃくちゃ足が臭くて若干興奮しますよね。
私は夏の足が臭いと、「あ、自分ってちゃんと生きてたんだ」と感じて安心するんですが、つい先日母親に
「ゲボ吐いたらちゃんと片づけてよ」
と言われてしまいました。
私の足の臭いだと知った母親は驚愕していましたが、ミョウバン水なるものを教えてくれました。

ミョウバン水の作り方については色々な情報が出ているようなので興味のある方はご自分で調べてみてください。

ということで今回は、ゲボみたいな足にミョウバン水を掛けたらどうなったか、レビューをしたいと思います。

まず、大前提として私は死ぬほどずぼらなので、用事があるとかでもない限り夏場はサンダルかつっかけみたいなもので外出し、家にいる間は常に裸足でいます。
靴下を履くとその中で蒸れて足が臭くなる気がするからです。

そんな訳で基本的に常に足元を最大限開放しているのですが、バイト先がスニーカー指定なので週の何日かの内の何時間かは足がスニーカーの中でふかされます。

どれくらい臭いかという話は既に冒頭でしたので省略します。

 ミョウバン水というのは要するにミョウバンを溶かした水で、殺菌の効果があるということです。
つまり使い方としては「匂いが気になる(菌が繁殖しやすい)場所に直接ぶっかける」ということです。
ぶっかけた後は自然に乾かしてあげてください。私は扇風機でぶっ乾かしました。

乾かしてからは普通に靴下を履いて靴を履きます。

私の場合は靴を履いて活動を始めてから一時間くらいで靴の中がムレムレになってきて不快な感じになってくるのですが、ミョウバン水をかけて過ごしてみたところ・・・

 

あれ?なんかいつもよりムレ感が弱いぞ???

驚きました。
何もせずに靴を履くのに比べて靴の中蒸れの不快感が圧倒的に少ない(ような気がした)のです。
靴の中が蒸れて深いになるのは単に足がかいた汗を靴の外にうまく逃がせていないから生じるというものではなく、足の雑菌が元気に活動することから生じるものだったのでしょうか。

比較のため(というかバイト先で履く靴を何足も持っていないので)靴は変えていないので通気性の問題でないことは明らかです。
ミョウバン水によって雑菌の繁殖を抑えると靴の中の蒸れ感も軽減されました。
※個人の感想です

そうはいってもやはり通気性の悪い靴なのでムレがなくなるわけではないですし、感覚としては靴下の内側(素足)はムレ感が少ないが靴下の外(靴と靴下の間)はめちゃくちゃムレてるような感じがしました。
ムレ感とムレない感が靴の中でバチバチに戦ってる感じがしてそこだけはめちゃくちゃ気持ち悪かったです。
※個人の感想です

ただこの気持ち悪さも感じていたのは数分程度で、普通に慣れるし、他のことをしていればまったく気になりませんでした。

 

その日は約半日ミョウバン水をつけた足で過ごしていたのですが、夜家に帰って靴を脱いでみたところ、普段の足の臭さ(くささ)はほとんどありませんでした。
ほとんどというのはそもそも靴が多少臭いため、その匂いが足に移ったということだとは思うのですが、かすかにいつもの足の匂いがしたというところです。

それに加えて、実は出かける直前にミョウバン水をかけたのでまんべんなくかけられなかったことと、乾かす時間が十分に取れずタオルで拭いてしまったというところもあるので、指の間などの雑菌が繁殖しやすい場所にしっかり塗布してきちんと乾かしていればもっと効果が出ていたのではないかと思います。

私は夏の足からする汚物みたいな臭いが割と好きで、それを肴に酒を飲んだりもするのですが、ミョウバン水をかけた足はかなり薄味で、私のように強めの刺激が好きな方にはちょっと物足りないかもしれません。

 

めちゃくちゃまじめにミョウバン水のレビューをしてしまいました。
この記事に嘘が含まれているとしたら「ゲボ吐いたならちゃんと片付けて」と言われたってところくらいです。
ミョウバン水を使った感想は正直に書いたつもりです。足がゲボくらい臭いあなたのお役に立てたらと思います。

ミョウバン水、めちゃくちゃ手頃。